旧オオタキ・モノグラムP-51②主脚と尾輪塗装、D型キャノピーマスキング、尾翼塗装基礎工作

 旧オオタキと旧モノグラムのP-51マスタングの内装を仕上げたうえで十文字にし、胴体と主翼の合わせ目の目立つところをパテ埋めする段に入ったちゃーべんは、並行して機体の塗装後に着ける主脚と尾輪を塗装し、旧オオタキのD型キャノピーをマスキングのうえ、機体のパテ埋めとペーパー掛けの基礎工作を行った。パテでパーツの境目を埋めてから、タミヤのペーパー掛けを400番→600番→1000番→1500の順で行った。ここで塗装に力を注げる日も近い、と言いたいところだがちゃーべん的段取りからすればまだまだなのである。旧モノグラムのコクピットはマスキングテープで塗料の流入を防げるが、旧オオタキの方はキャノピーを付けた状態での基礎工作まで行わないと塗装に移れないのである。

 機体の基礎工作と同時に、2つの機体の分の主脚と尾輪の塗装を進めた。こちらは主車輪のスポークの間をつや消しブラック、タイヤをタイヤブラック、主脚と尾輪のタイヤ部以外を水性の方のクレオスの銀で塗装した。機体の銀色と感じを変えた仕上がりにするためである。そして総仕上げにタミヤの黒を薄めてスミ入れを行う。緑これらを組み付けるのは完成間近のタイミングで行う。

 旧オオタキのP-51マスタングD型はキャノピーの前部がガラスの部分のみならず周囲の部分まで透明パーツになっているのでキャノピー前部の接着部をパテ埋めする必要がある。これを行ってキャノピーの透明部分をマスキングしないとサーフェイサー塗装を始めることが出来ないので、旧モノグラムの同スケールのB型と足並みをそろえるのは少々難儀である。しかしながらこうでもしないと、旧オオタキの方は機内に塗料が吹き込んでしまうので避けては通れない工程だ。

 そういうわけで旧オオタキのP-51マスタングのキャノピーには、機体に取り付ける前にマスキングを施さなければならない。前回までで機内の塗装を行った際にキャノピーのフレームも塗装を行ったので、反対側に透明に抜ける部分を反対側(この場合は機体の表面ね)からマスキングを施すわけである。最初にマスキングゾルを塗ってみたが流れてあらぬ所までマスキングしてしまい、タミヤのマスキングテープを所定の形に貼ってやり直した。

 先述のキャノピーをタミヤセメントで接着した後、溶きパテをキャノピー前部に盛って、これまたフィニッシングペーパーを400番→600番→1000番→1500番の順で掛けていった。これで一体成型のように見えるようにしてみたつもりだが、これはサーフェイサーを掛けてみないと本当にスムーズな面になっているかどうかは判らない。これでもし凸凹があればまた1500番でペーパー掛けし、平滑になったら、旧モノグラムの方と合わせてパーツの境目に2000番のフィニッシングペーパーを掛ける段取りである。

 旧モノグラムのP-51マスタングのB型の方は確かにこの段階で塗装に入ることは出来るが、段取り上一気呵成にオリーブドラブと機体下面色を塗る前に、尾翼の黄色い線(黒フチ付き)を塗装する必要がある。旧モノグラム独特の凸モールドの上に、隠蔽力の弱い黄色を塗るのだからサクッとは終わらないことは確定している。しかもキットの成形色はとても濃い緑色。これはモールドが埋もれないように慎重を期して赤3日に分けて塗装を行うことにしよう…。今回使うエアロマスターのデカールにもこの黄色い線の部分のデカールはあるのだが、この旧モノグラムのモールドではシワになってしまいそうだから。

 しかしこの旧モノグラムのスピナーは、形状故に塗膜を塗り重ねてモールドが埋もれる心配はない。ただスピナーの色が赤なので下地に白を塗る必要がある。コチラもまた白だけで3日かかりそうな感じだが、塗膜が厚くなり過ぎないように一回塗るたびにフィニッシングペーパーの1000番をかけておく必要がある。この頭と尻尾の塗装とマスキングを済ませて、キャノピーの表側にマスキングテープを施してようやく機体共々一気呵成に機体色の塗装ができるわけである。

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 今回の記事は機体のパテ埋めの工程を最後まで紹介する予定だが、写真を見ての通りパテ埋めをしていない個所もある。これは、機体の外板の継ぎ目がそのままパーツ割になっている箇所をなるべくそのまま生かそうと考えて敢えてパーツの境目を残したのである。パーツの境目を全部パテ埋めして後からモールドを復活させるやり方もあるが、折角のモールドを活かしたいこともあってあえてパテ埋めをしない部分を作っている。この辺、近年のキットのようにスカッと組んで次の工程に…、と進められるキットと違って悩ましくも楽しいところである。

 話は旧オオタキの方に戻るが、バブルキャノピーをパテ埋めして機体のパーツ合わせ目に1500番まで使用して整形をした後、旧オオタキの方はひとまずパーツの境目にサフ掛けをして平滑かどうかを確かめる。パテ埋めの部分はパーツの色とパテの色が混在しているので、平滑かどうかは判りづらい。光に当ててみればある程度は判るが実際にその箇所にサフ掛けしてみると、、、というケースもあるので、念には念を入れてパーツの合わせ目にサーフェイサーをちょろちょろ吹いて乾燥後の様子を見る。

 平滑度はほぼほぼちゃーべん的基準をクリアしつつあるレベルではあるものの、外板の凹みや歪みと看過しきれないアラがチラホラある。これらはまた1500番で均してまたサフ掛け…を繰り返して平滑になったことを確認し、いよいよ機体全体のサフ掛けを始めることになる。因みに今回も増槽タンクの類は装着しない。P-51マスタングのクリーンなスタイルを楽しみたいがためである。旧オオタキと旧モノグラムのP-51マスタングの外形の捉え方がここまで違うのか、ということが判って面白いので興味がおありの方は試してみても面白いかも知れない。

 ただ旧オオタキと旧モノグラムのP-51マスタングで惜しいのは主翼の下のハードポイントである。ハセガワやタミヤといった本命のキットならば装着する/しないを選択できるが、この両キットはハードポイントまで一体化されており、ハードポイント無しにすることは簡単ではない。旧オオタキの方は値段も手ごろで何といっても現行キットなので、万が一失敗してもそう痛くはないが、旧モノグラムの方はご存じの通り凹モールドなので難儀なことになる。この問題さえクリアできればもっと手軽に民間型の作品も作ることが出来ると思うのだが、その意味ではフジミの1/48P-51Dマスタングはお気に入りの一つのなっているキットである。だが、今では現行ではないのが悲しい。「リアルそうな」表現が施された1960~70年代のキットで、作り方の選択の余地があるキットとしては実に貴重だったとおもうので、もしまた機会があれば手に入れて作ってみたいとも思っている。

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 旧作キットはパテとフィニッシングペーパーを使用して基礎工作を行うのがルーティンになりますが、その過程を経て整った外形が明らかになるときの達成感は、何物にも代えがたいとちゃーべんも考えています。

マスタング基礎工作済み

 ここまでの進行はほぼ目論見通りに進んでいると満足のちゃーべんであるが、D型の方のデカールはどれを使おうか、実はまだ悩んでいる最中なのだ。P-51が花形だったころのでカールはほぼ買いあさったばかりでなく、自分で作ったものまで揃えているので、どうにも目移りしてしまって困ってしまっている。B型の方は「フライング・タイガー」のヒル大佐の乗機(モデルアートのマスタングの本の表紙にもなった)という有名どころを作るつもりなので、それに対抗できるネームバリューを持つ機体といえば、と考えて色々悩んでいるのだ。P-51マスタングでもクルマでも架空のものやネタを作ることはちゃーべんも好きなのだが、早く決めないと塗装が出来ない。久し振りに資料を読んでまた考えてみるか…。


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