旧オオタキ・モノブラムP-51④旧オオタキマスキング→銀塗装

 旧オオタキの1/48P-51マスタングの銀色以外の所定の塗装を施したちゃーべんは、銀塗装に向けてマスキングを行った。幸い直線的な塗装部分が多いので基本的にマスキングテープをカッターで切ってカバーすればおおよその所は大丈夫だが、星マークの下部のみはマスキングテープを円く切り取って貼らなければならない。基本スコードロンカラーとインベイジョンストライプのみなのでちゃーべん的にこれまでにやったことのない特別なスキルは必要ないが、慣れたことほど油断しやすい性格なので念には念を入れてマスキングを行う。いつもの工作室で雑談に講じながらもスキ間を丁寧に無くしてためつ眺めつ確認する。銀塗装の後にも主脚格納部のコード塗り分けという難関もあるのだから気は抜けない…。

 まずは捨て塗りから始めて機体に付着したホコリを除去しながら塗膜を5つ重ねていく。まるでロールアウトしたての表面だが後の工程で汚して年季を入れていく。それは後々の楽しみとして、やはり心配なのは先に塗装したところへの銀の浸み込みである。それ故に銀の塗膜をソーっと吹き付けなければならない。そう、まるで寝落ちした子供にカーディガンをかける母親のように…。ただ銀のエアブラシ塗装を繰り返す上で面倒なのは手に付いたメタル粒子をちゃんと拭き取る必要があり、こぼしたり手にベッタリと付けてしまうと塗装作業の時間よりも時間を取られることがある。だからあまり酔っぱらって帰って来てこの作業をすると地獄を見ることもあるので注意したい。

 こうしてオオタキP-51Dの「色付け」の作業は大体終わったが、マスキングテープから吹きこぼれてハミ出た部分を塗り直さねばならない。 まずはフィニッシングペーパーの400番でハミ出た所を削り落とし、また塗り直して600番のフィニッシングペーパーで粗削りし、1000番で整えるといった事後処理をする。今回の塗り分けはシンプルな部類ではあるものの、ラジエター部の四角っぽくなっているところはマスキングテープを貼るのに少しばかり難儀する。というのは複数のテープの切れ端でマスキング面を構成するために、塗料が吹き込むリスクが高くなるからだ。今回は難しくはない塗り分けとは言っても塗り直しは今回もゼロではなかった。

 写真のようにあちこちハミ出したインベイジョンストライプの修正と並行して始めるのが、動翼類他のスミ入れである。面相筆を使う箇所であることは共通しているので、ついでとばかりに進めていく。しかし気をつけなければいけないのは凹モールドをなぞるから難しくないと勘違いしないことである。旧オオタキの大戦機キットは外板の継ぎ目も動翼の可動部もみんな同じモールドなので、キットのままではのっぺりとした印象が拭えない。他の人の作例では動翼のモールドを拡張したりしてメリハリを付けている作例も見かけたこともあったが、ちゃーべんは動翼可動部を面相筆で黒く塗るスミ入れを施す。慎重を期する作業ゆえチャッチャと片付けることは出来ないので平日の夜ならば勢い2~3日にまたがる作業になる。

 またオオタキのP-51Dマスタングでスミ入れの際に小改修が必要な箇所は機首のフィルターの孔と翼の下の標識灯である。フィルターも一応はモールドがあるものの彫りが浅く、スミ入れの黒がクリアー掛けで流れないように孔の一つ一つをカルコ(無かったらコンパスの針部分でも代用可能)で大きく深くしておく。また標識灯の方は円形の一重丸があるだけなのでこれをフチに見立て、円内にもう一つ円モールドを追加する。ここもまたカルコまたはコンパスの針でモールドを彫るのだが、真円にするのはなかなかに難しい(ちゃーべんにとっては)。標識灯の色塗りで多少ごまかせば何とかなるだろうか…。

 今回は例外的に黒を塗装しておく必要がある箇所がある。それは排気管パーツを嵌める左右のエンジン部である。旧オオタキなどの旧作キットにはシュラウド(排気管カバー)のない排気管パーツが無く(モノグラム1/48P-51Bに至っては一体パーツとなっている)、どの様なプラスチック製品から作ればいいのか今でも悩んでいるが、今回もわざわざその為にタミヤのパーツを購入して利用することにした。以前からシュラウドのないマスタングの塗装例は色々あったにもかかわらず、カバー無しの排気管パーツを確実に早くゲットしようとしたらタミヤ他の新作キットのパーツを購入する必要がある。100円ショップで売っているビーズアクセサリーのパーツか何かでありそうなものだとちゃーべんは思うのだが、何処かで応用の効きそうなブツはないものだろうか?

 そして銀塗装後の黒塗装の難関である、上にも述べた主脚を収める所のコードの黒塗装に取り掛かる。ここも当然面相筆を使用するが、筆のワンストロークでコードの塗装を済まそうとするのではなく、コード断面のてっぺんを境にしてコードの両サイドを塗るようにする。この方法だと細いコードも太めになってしまうが、ちゃーべんはスムーズなラインを形成するほうがいいと思って行っている。大戦機のP-51マスタングはコード塗装で黒がハミ出しても周囲を銀塗装すればフォロー出来るが(銀は隠蔽力が高い為)、民間型のマスタングは主脚収納部が白い個体もあるために、万が一そういう問題が起こった時のため、爪楊枝をそばにおいてハミ出した黒塗料をかき出せるようにする必要がある。その上でまた白を塗らなければならない。ちゃーべんも民間型のマスタングを作る時は大戦機を作る時よりもかなり気を使う。

 …というわけで今回モノグラムのP-51Bマスタングは出番なしとなってしまったが、これからの段取りの足並みを揃えるためにお留守になってしまった。筆塗りとエアブラシで同時進行というのも、ちゃーべんは休日でない限りなかなかうまく出来ない。これから完成形に近づくのが目に見えて判る工程だけに、改めて進捗を揃える必要があった。これからはいよいよデカール貼りの準備が始まるが、今回はモノグラムのP-51Bに貼る予定のシャークマウス以外は国籍マークとナンバーとコードだけで撃墜マークやパイロット名といった細々としたデカールはないので、部品も含めて無くす心配はない(とはいっても油断は禁物だが)ので、ここまで進めることが出来て、一応今のところはホッとしているちゃーべんであった。

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