Nゲージリトルジャパン名鉄3900系⑫再開

 色付けがほぼ済みながら絶賛放置プレイ中だったリトルジャパンの名鉄3900系をようやっと製作再開しようと考えたちゃーべんは、まずは進行状況の把握から始めた。ザックリ言ってあとは塗り残した部品の塗装と行先表示板の準備、そしてクリアー掛けの上で組み立てであるが、まずは台車の塗装から手を付けた。あくまでちゃーべん視点ではあるが台車の色が整備後の色と違うので電車のクーラーとして使う色(クレオス#37エアクラフトグレー)での塗装から始めた。編成上の付随車3台分と走行キット付属の部品1台分なので乾燥の際にもそんなに場所を取らないが一個一個爪楊枝で手に取ってエアブラシでクリアー掛けできるよう両面テープを丸めた団子を台車にくっ付け、それを爪楊枝につける。台車内部にクリアーがかからないようにマスキングも忘れずに。

 車体の塗装もほぼ済んでいるからと言っても、まだ尾灯や車側灯という塗装の難関が残っている。まずは銀で灯火部を塗装し、クリアーレッドを塗るという段取りであるが、何せ面相筆でもはみ出す事は確実なので、これまた息を殺すように爪楊枝の先端を研ぎ澄まして銀を塗装する。4両分ではあるがレンズ部が一か所につき前後に別れているので、疲れて手元が狂わないよう2両分行ったところでインターバルを挟む。レンズの色のクリアーレッドは、車体のクリアーで流れるリスクを考えて一番最後に塗装する予定。このリトルジャパンの名鉄3900系の製作も色々と最後の詰めに来ている事を実感したちゃーべんであった。

作り始めから現況に至るまでのリンクを貼っておきます。

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系①

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系②

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系③

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系④

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系⑤

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系⑥

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系⑦

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系⑧

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系⓽

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系⑩

Nゲージリトルジャパン名鉄3900系⑪

 窓の部品たる透明プラ板は所定のサイズに切り分けてあってこれからの手間も省けると安心したが、念のため傷がついていないかどうかを念入りに確かめる。とっ散らからないように箱に入れておいたのはよかったけれど、中で散乱していたので表面が傷んでいないか心配になった。でも幸いな事に傷はなかったので利用は可能だ(写真のほかに3両分も)。ただこのリトルジャパンのキットには鉄コレのように内装がないので窓の内側を黒く塗るつもりだ。こうすれば外側のキレイな色の塗装も引き立つし、内部の粗も見えなくなるというちゃーべん的には一石二鳥の方法である。黒塗装の際のBGMはもちろん、あの「Paint it Black」であるがちゃーべんはローリングストーンズのオリジナルではなく、シタールのサウンドも玄妙なベンチャーズのバージョン、そう「京都の恋」とのメドレーである。

 今回のリトルジャパンの名鉄3900系は登場時の姿にアレンジして組み立てる方針であったが、そのためには登場時の行先案内板まで再現する必要があった。キットには晩年の仕様のサボしかなかったのでAdobe Illustratorでトレースして作った。行先の書体は明朝なのでパソコンで入力したものをそのまま使えたがそのほかの部分はすべてトレースである。そしていよいよプラバンに張り付けて乾燥したら切り出してクリアー掛け、という事で褌を占めなおして総仕上げにかかった。最後の段の成型でも息を殺して慎重に進め、どうにか完成の日の目を見た。考えてみれば一度失敗してやり直しているのでようやっと失敗を取り返せた気分である。

 完成はそう遠くないとはいえ無くしたり壊したりできないパーツばかりなので、完成までワクワクというより失敗しないようにという自分へのプレッシャーの方が大きかったりして…。

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