旧オオタキ・旧モノグラム P-51マスタング①内装塗装・組み立て→機体を十文字組み

 久方振りに自分のコレクションの大部分を占めるにもかかわらずP-51マスタングを作ろうと決めたちゃーべんは、ストックの中から旧オオタキのP-51Dと旧モノグラムのP-51Bを作ることにした。両機とも色々作ってヨーロッパ戦線・地中海戦線・CBI戦線・太平洋戦線を制覇したのみならず、アクロバット機や架空の自家用機まで揃えたが、今回の作品は是非とも作ってみたかったものにした。

 例によってパーツ類をキレイに洗って乾燥させてから、まずは機内部の色のオリーブドラブを塗装する。内部から覗き込んでも無塗装な部分が見えないようにそれなりの面積を塗装する。その次に機体内部の機器類の筐体(きょうたい、といっていいのだろうか)というか外側の黒い部分を塗る。その次に銀色のスイッチ類と思しき部分を塗る段取りだが、旧オオタキとモノグラムとでそれぞれの違いがあって面白い。

 明確な違いがあるのはシート部で、旧オオタキのそれはプラ板を折り曲げたかのようなシンプルな造形なのでシートベルトは自作する必要がある。まずは溶きパテをベルト状にシートに盛り付け、お次にベルトとバックル類の塗装をするのだが、またここでもはみ出た部分のタッチアップで多少の時間は取られるだろう。

 ちなみにP-51Bの方はクリアー以外は筆塗りで仕上げる予定なので、当然ながら主脚収納部もオリーブドラブを筆塗りする必要があるばかりか、繊細なモールドで再現されている油圧系統のパイプ類を黒で塗る必要がある。ここはちゃーべんにとって面相筆で塗るのも至難の業で、 一発でなかなか決まらなかった難関である。そういうわけでハミ出た所をまたタッチアップで塗り直した。ハミ出た部分を直すって、ちゃーべんの塗装はこればっかり、、、、

 胴体を貼り合わせる前に操縦席を組み込んで写真を撮ってみた。モールドがやや繊細ではないと言われる旧オオタキのモールドではあるが、一手間かけてスレはげとスミ入れの汚しまで丹念に行うとまことに味のある見栄えになって素晴らしくイイとちゃーべんは思う。モノグラムの彫刻的な仕上がりと比べてみてもそう引けを取っていないと思う。

 そのひと手間とは、塗装の剥げ感を出す「チッピング」で、銀をドライブラシの技法で擦り付けていく塗装である。これで使い込んだ雰囲気を出すのだが、モールドが現代のキットに比べて大まかだと言われている旧オオタキのキットでも、それなりに迫力が出てくるから面白い。旧モノグラムの方もこれで画龍点睛の仕上がりとなるので、両キットを並行作成していて最初のうちにテンションが上がる工程である。

 以前に、購入したレベルP-51Dのアンテナが曲がってしまっているとちゃーべんは書いた覚えがあるが、ちゃーべんの旧モノグラムのP-51Bのアンテナも永い間放置したお陰でアンテナ部に圧力がかかり、曲がってしまった!

 しかしながら、このアンテナは1mmのプラスチックの角棒で修復が可能であった。キットの曲がってしまったアンテナ部を切り落とし、1mm四方の孔を開けて12mm位にカットしたプラ棒を差し込む。あとは角棒の後ろを少し斜めに削って完成。この1mm角棒はアンテナを作る時に本当に重宝するうえに、機体の下面塗装の際に裏側を表にして乾燥する際にも折れない程度に堅牢である。ただ置くときはそっと置かなければならないが。

合わせて読みたい

ドイツレベル1/48P-51Dマスタング購入‼懐かしくも繊細なモールドに心が躍る‼

 ストックになっていたプラモデルのパーツは、どこか瑕疵があるのは不可避なことはちゃーべんも織り込み済みで買ってはいるのですが、部品差し替えの手間があることが悩みの種だったりします。

 旧オオタキ、旧モノグラムの1/48P-51マスタングを作る際、旧オオタキの胴体パーツをちょっと改修して(後述)から、普通はこれから胴体とパーツを組んで十文字にする予定になるが、今回はここで旧モノグラムのほうの胴体パーツの機種部分にも下準備をしておく必要がある。

 今回作るB型のマスタングは、フライングタイガーのP-51B、デビッド「テックス」ヒル大佐の乗機である。トレードマークのサメの顔は機首のモールドが凸モールドでしっかり施されており、サメ顔デカールを貼り付けるには追従性が激しく不安なので、サメ顔のデカールのコピーを取って、コピーを両面テープで機首に貼り付けてどのように貼り付けられるかを確認し、その上で大口を開けている部分のモールドを削り落としたのである。もしそのままデカールを使用したら、マークソフターを大量に消費し、クリアー掛けの際に溶けて流れていきかねないと危惧してこの処置をした。ちゃーべん個人的にはモールドをへずり落すのもいささか残念な気もしたが…。余談になるが、P-51マスタングには機首にフィルターの小さな孔がたくさん空いたパネルがあるが、この旧モノグラムの1/48のB型はここも凸モールドになっていたのよね…。つまり孔の部分が突起になっていたワケである。そんな楽しいモールドを削り落とさなければならないなんて!

 また先程の旧オオタキのマスタングで胴体を組む前に必要な改修とは、機首右側(正面から見て)のエンジン部パネルの排気管部の穴を埋めることである。ただここは排気管を付けるので、パテ埋めは必要ないが機体内部に塗料が吹き込まないようにプラ板で塞いでおく必要がある。キットの組立説明書には機首にエンジンを仕込むように指示されているが、いつもエンジンはスルーして組立てているのでほぼルーティンと化している。表側から見たらプラ板が丸見えだが後から見えなくなるので無問題。このプラ板は排気管パーツの「のりしろ」としての意味もある。

 主翼の接着も恙なく進められたが、モノグラムの方の主翼パーツは、接着面の面積がそれなりにあるのでしっかりと接着が出来た。写真には無いがオオタキの方の主翼の前縁の接着面は、もう線と言っていいほど面積がないので後端の補助翼の内側の接着面積を利用して接着し、前縁の接着面に液状の瞬間接着剤を流し込んで接着した。これでオオタキの方も強度を確保したうえでの接着をすることができた。これで2機とも胴体と合わせて十文字にする準備ができたが、両方とも多少のパーツの段差がある程度で、パテやヤスリの整形にもそう手間取らないと思った。

 こうして旧オオタキ、旧モノグラムのP-51マスタングを十文字組みにして整形のためのペーパー掛けに移行する準備が出来た。これから平日の夜はペーパー掛けの日々が始まることになるが、両方とも箇所によっては1000番あたりから始めても問題ないような整形のかなり楽な箇所もあるので来週に入る前には塗装を始められるかもしれない。まだ模型を始めたばかりの頃は、パテを盛ったところを一晩で整形を済ませようとして一気呵成に荒削りから仕上げまでしようとして部品の継ぎ目に盛ったパテが剥がれてしまって段取りが振り出しに戻ってしまったのもいい思い出である。

 昭和50年代には模型店の棚を賑わせていたであろう両キットは、サブタイプの違いこそあれP-51マスタングという同一機種で正反対のテクスチャーを見せてくれるのがこの上なく楽しい。凹モールドと凸モールドの違いという括りには収まらない、旧オオタキと旧モノグラムの個性の違いを久しぶりに味わっている。十文字にしてガッチリ組み上がる旧モノグラムのキットは、少々の経年劣化の心配など吹き飛ぶポテンシャルを見せてくれるし、旧オオタキのキットは十文字にしたら実機よりも尖ったマスタングの造形美を見せてくれる。これでしばらくは退屈しないこと間違いないことを確信したちゃーべんであった。

マイクロエース 1/48 大戦機シリーズ No.10 ムスタングP51─D プラモデル

新品価格
¥1,426から
(2023/9/5 16:33時点)


にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 50代オヤジへ
にほんブログ村
にほんブログ村 オヤジ日記ブログ インドア派オヤジへ
にほんブログ村