モノグラム’32ホットロッドデュースクーペ⑧代替部品を使用してともかくも完成

 モノグラムの1932年式フォードクーペのホットロッドの工程もこの記事でラストになるところまできたちゃーべんであるが、2つの代用部品を取り付けてようやっと終わりと相成った。ラジエタ―ホースはプラ棒を曲げて作り、オリジナルで接合部をメタリックにしてみた他、ステアリングロッドはモノグラムの1957年式コルベットのプロペラシャフトを改修の上流用した。こうした部品を使って最後の組立を終了し、完成と相成ったが、両サイドのファイヤーフレームの塗装が無ければ実に可愛らしいスタイルと相俟ってホットロッドだと気づかれないかもしれない(見る人が見ればピンとくるかもしれないが)。

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レベル(旧モノグラム)のホットロッドの組立(足回りほか編)

 ストックパーツはやはり取っておくべきだということを今回の製作で改めてしみじみと思いました。パーツを紛失したり壊したりしたときにストックパーツは強い味方になってくれます。

 さて、ようやっと完成したモノグラムの1932年式フォードのホットロッドであるが、狙った雰囲気がほぼほぼ出せたことにそれなりの満足感を覚えた。自分で考えて塗装したファイアーフレームも我ながら誇らしい。もしこれが無かったらまるでハイヤーか公用車になってしまうので是非とも再現したかったが、好みのサイズにするには自分で塗装するほかなかった。赤と黄色のグラデ部分にも黒い塗料が付くことなく塗装も出来て胸をなで下ろしている。この1932年式フォードのキットはエンジンカバーに多くのルーバーがあるためにボディ全体のファイアーフレームの塗装をするのに二の足を踏んだが、赤別の車種でいつの日にかは挑戦してみたいと考えている。

 またボンネットに隠されたエンジンがギャップが激しくて実に面白いので、ホットロッドの組立はやめられない。アメ車にしては小ぶりなスタイルもこの年代のクルマにしてはシュッとした感じに拍車をかけているようた。もっと後の年式のクルマの低く長いボディとはまた違ったスタイリングも本当に味わい深い。湯たんぽの様なガソリンタンクから覗いたマフラーも、迫力の演出に一役かっているかのようだ。フェンダーから少しハミ出たタイヤも、このクルマが走りを売りにしていることを感じ取ることが出来る。ボディはゴロンとしていて上下の厚みがあるが、フロントの車高が低目になっているおかげで腰高ではなく精悍な感じになっている。チョップトップを行わなくとも充分にまとまったスタイルであるとちゃーべんは思う。この愛嬌と精悍さが同居した感じ…。

 レトロ可愛いクラシックカーの見た目ではあるが、中身はグリゴリマッチョなホットロッドと言えばいいのだろうか、タイヤの太さと無骨なマフラーが奏でる迫力あふれる排気音とパッと見のギャップにビックリすること請け合いだろう。それで猛ダッシュをかました日には…塗色を地味にして「スリーパー」路線もアリだったか?

 今回のモノグラム1932年式フォードのホットロッドは、フェンダーはそのまま利用したが参考になる作例があれば切り取って完成させる予定になっていたかもしれない。手元にもっといろいろなホイールがあればもっと遊び心を発揮して箱絵から大きく変貌した完成品となっていたかもしれない。エンジンをスワップしてもっと後の年代のホットロッドにしてもアリだったとも思うし、もっと手持ちのパーツがあればより自由に楽しめたかもしれないとちゃーべんも思うのだが、キットの値段と応用できるパーツの少なさが制約となってしまうのだ。今までもそれなりの台数のモノグラムのホットロッドを作ってきたが、なかなかドンピシャでハマるアイテムを応用することは難しい…。

 このモノグラムのキットでこの1932年式フォードクーペの個体の素性を感じるのがこの上の写真の角度だろう。一見メーカーストックにも見える後輪のホイールは、実はチューンされたV8エンジンのパワーを受け止めるに足る太さになっている。国産旧車ではオーバーフェンダーを装着した個体ではツライチになっているかどうかがこだわりの一つになっているが、こうしてややハミ出たようなタイヤの装着もちゃーべん的にはアリである。日本の道交法規では、ホットロッドの改造などで見かけるタイヤ剥き出しの改造は出来ないが模型で存分にフェンダーから溢れんばかりの迫力をこうして堪能できる。タイヤとは関係ないが、ガソリンタンクを色分けして後ろ姿のアクセントにして良かったと思う。ややもすると後ろ姿がシンプルになりすぎてしまうので…。

 最後に以前作ったモノグラム1932年式フォードのロードスターのホットロッドと一緒に飾って楽しんだ写真を貼ってみた。このロードスターを作ったのはかれこれ12年以上前になるが、その時から比べて技術の進歩があったかどうかはさておき、目線を低くしてみるとモノグラムのキットは実にいい造形をしているのが判って楽しい。この写真は本棚の一つのスペースを割いているが、部屋の中で座った時にクルマの正面が見える位置にしてある。この写真の背景は一度やってみたかったものの一つであるが、このクルマの時代にあった(1960年代か?)ビーチボーイズのアルバムのジャケットや、他のアーティストのそれを飾って他の同年代の改造車と一緒に飾っても楽しいかなぁと、夢はふくらむちゃーべんであった。

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