旧オオタキ零戦52型⓽クリアー掛け→小部品取り付け開始

旧オオタキ零戦52型のクリアー掛けを開始したちゃーべんは、まず捨て塗りとしてうっすらとクリアーの塗膜を吹き付けた(クレオス#181半つやクリアーに#30フラットベースを混ぜて薄めたもの)。クリアーに耐えられるかどうか懸念されていたオリジナルデカールの桜の撃墜マークも姿を留めており、最後の懸念も杞憂に終わって一安心。デカールの部分と日の丸の部分を含めた機体全体のツヤが統一された感じになるといよいよ実感がわく。ビッシリのリベットがまたいい味を出していると見惚れてしまう。とブンドドをする誘惑に何とか打ち勝ち、慎重に乾燥の準備をする。 後の塗装は小部品の細かい所(詳しくは後述)を残すのみで、主脚や尾輪、アンテナといった小部品を無くしていないか(そんなに多くは無いが)、念のため確かめておく。ただ小部品をクリアー掛けする際には水平尾翼、20mm銃身、ピトー管はランナーのゲートから切り離さずにクリアー掛けが可能なので、最後の最後までつけっ放しで問題ない。こうすれば無くす心配がほぼ無いばかりか、ランナーを持ってクリアー掛けが一気に可能だからである。

平日夜の作業時間に都合4回クリアー掛けを機体と部品に万遍なく施し、乾燥後細かい所の塗装に移る。まず胴体の風防の内側にあたる所のスミ汚しを施す。この段まで後回しにしたのはマスキングテープで汚れが「持っていかれる」事を恐れての事である。例えば旧オオタキの1/48大戦機シリーズの中島系(隼から疾風の歴代正式採用機)ならばマスキングテープで細かく切り貼りして覆う事が可能だが零戦の場合横に段差があるのでマスキングテープで塞ぐにはかなりの手間がかかり、よって微量ながらクリアーの粒子が入り込むことを承知の上でティッシュを丸めて突っ込む必要がある。クリアー掛けの際はまず上面を吹き付けし、その次に機体の裏(下)側に施す。というのはもし詰め込んだティッシュが落っこちても、次の吹き付けの際にまたスポッと嵌め込めば同じ作業が出来るからである。とはいえ周囲をマスキングテープで囲う必要が多少あるが。

最後の塗装は翼端灯と尾灯の色付けとクリアー塗装である。主翼両端の色付け(クレオスクリアー赤#47、緑は青#50と黄#48のミックス)をした上でクレオス#46クリアーを上塗りすれば灯火類の完成である。話は少し横道に逸れるがこの作業をやっていて面白いのはモノグラム1/48のP-51Bマスタングの翼端灯で、まるでぶぶあられの粒が翼端に載っているような翼端灯に色付けとクリアー塗装をすると、上手くいくと表面張力か何かでキレイに塗膜を作れるのである。ただ他の機種の時と同様翼端灯をどこかに触れないようにする配慮は必要である。どこかに触れて塗膜が乱れてしまうと、あたかもエポキシか何かで作ったような感じが出なくなってしまうからである。こういう所もクリアーパーツでなく本体のモールドなら部品を無くす恐れも無くていいと思う。

本体の塗装が済んでから、主脚他の細かい部品を接着していく。ここは他の大戦機機種と部品点数は変わらないので淡々と行えると考えていたが、主脚の取付の孔が大きすぎてカチッと接着が出来なかった。瞬間接着剤を孔に流しても乾かす為機体を裏返しにして置こうとしても主脚の角度が変わる程だったので、いっそのこと主脚部はホゾを切り取ってイモ付けにし、脚カバーを添え木の様に接着して補強するといった方法をとった(今度作る時はホゾと孔を新規に作る方が良いかもしれない)。これでようやく強度を確保できてホッとした。

カウリングを機体に取り付けて、プロペラ軸の先にプロペラを付けて仮組みを行ったところ、軸が長すぎて先っちょにチョコンとプロペラがくっついている様になってしまう事に気が付いた。そこで慌ててプロペラ軸の「剪定」をすることにし、軸が見えずに済む長さが3mmと確認し、ちょん切って事なきを得た。主脚部に続いてここでまた組み立て前の確認事項が発見できた。次はもっと慌てることなく組み立てる事がきっと出来るだろう、多分。。。
ここまで来てようやっと後は水平尾翼と風防、アンテナを待つのみとなった。なかなか一筋縄では行かない所があって想定外の事態もあるにはあったが、次回このキットを作る際の貴重な改修の方法を知ることは大きな糧になったとちゃーべんは確信している。コツを理解したので次回は往生しないで組み立てられるかも知れない。このキットでもっと作りたい機体が色々あるので、今度はどの機体にしようか今からワクワクしている。52型も色々と集めたい機種があるので、どれにしようか迷ってしまう程なのだ。安くてここまでの完成度ならばおかわりしたい(そうやって同シリーズのP-51Dマスタングはいっぱいおかわりして来た)。多分次回でオオタキの零戦の製作記はひとまずおしまいになるが、今度このキットを作る際はまた違った塗装とアレンジで挑戦する事となるかもしれない。詳しくは次回にこの塗装の零戦を選んだ理由を書くが、ちゃーべんは零戦コレクションをする上で一つの重要なピースと考えていたのだった。というワケで次回は無事に完成の巻となる様祈るちゃーべんであった。
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