旧オオタキ零戦52型⑥機体以外部品塗装

旧オオタキ零戦52型の切り分けと部品の合いを確かめたちゃーべんは、風防ガラス部のマスキングを開始した。6㎜幅のテープを貼ってガラス部の大きさに切り取り、細いフレーム部を残すという方法であるが、これはマスキングテープを貼って3つの辺を切り取ってモールドに沿ってテープを残す方法なので慎重を期すると同時にちゃーべんにとっては相応のプレッシャーであった。まあ旧モノグラムの1/48P-51Bマスタングの風防(マルコムフードでない方)でも似たようなことをやってはいるが、こちらはフチが細いので直線のカットを一発で決める必要があり、またテープが毛羽立っても塗装の時に苦労する。なのでカッターの刃は鈍ったら変えておく必要がある(今回はそれ程鈍っていなかったが)。ただこの作業も平日の夜に何日かかかってしまったのでまだまだより良い方法を考える必要がある。


そして機体塗装準備を終えたちゃーべんは優美な機体以外の塗装に着手した。取り敢えず大まかに筆による色付けなのでランナーに付けたまま各部品の塗装を行う。主脚と尾輪はタイヤ部の層を済ませてあるので黒と銀を塗装、エンジンはシリンダー部をクレオス#61焼金色、前部とプロペラ軸を銀に塗装する。主脚の塗装はオレオ部と主脚の柱の部分の塗り分けが不器用なちゃーべんにとっては難関で、一発で合格の塗り分けにはならず、どうしても細かい所が塗り直しになってしまう。そんな訳で二つの主脚パーツをほぼ終了させるのに2日要してしまった。またカウリングは7.7mm機銃の発射孔脇の白線のデカールがキットにないので、白を塗る前に予めマスキングテープを細く短く切り落としてマスキングした。これで黒を塗った後に面相筆でテープ跡の部分を塗ればいいという訳である。

主脚といえば旧オオタキ零戦52型の主脚カバーは武骨なリベットがビッシリと打たれており、これは零戦のイメージと合わないのでいったん削ぎ落として改めて旧オオタキ風のリベットをコンパスの針で打ち直した。まずは主脚カバーの輪郭が変わる所にリベットを打ち、そしてその半分の距離の所にリベットを打ち、そしてリベット間のそのまた半分の所に…という作業を繰り返してリベット打ちを完了した。こうすればほぼ均一の間隔で打つことが可能なので破綻を来すリスクは少ない。ただ、リベットの数を数えて両方とも一緒かどうかは確認していないのでリベットの数はあっているかどうかはちゃーべんに聞いて欲しくない、というのが本音である。それらしく見えれば、ちゃーべん的には十二分なのだ…。


アンテナ部は線を通す穴をあけてからクレオスの日本機プロペラ色(クレオス#131赤褐色)に塗装する。何やら四角張った形状ではあるがこれはキットの個性と考えてこのまま使用することにした。メーカーによっては細くて華奢なアンテナもあり、組み立て時にも気を使うものもある。旧オオタキの1/48大戦機シリーズは小物や細かい部分が…という意見もあるが、こうした繊細な工作を要する所でそれなりにガッチリした部品になっているというのは心理的な負担が相当軽減される。妙なテンションがかかって破損する恐れもないので他メーカーの零戦を作る際はこのパーツに似せて1mmのプラ板をカットして作ってみようか?

先日組んだカウリングも筆塗りをして機体他の部品と塗料の擦れ禿げを再現するチッピング→スミ汚し→クリアー掛けと足並みを揃えて行う予定なので、機体塗り分けの前に大まかに済ませておく。旧オオタキの零戦52型のカウリングは雷電他同様カッチリ…というにはもう少し、という精度ではあるがパネルラインに沿ってチッピングを施せばなかなかに味のある仕上がりになるだろう。単排気管も塗り分けてやればなかなかの実感が出てくる。これらがカウルフラップと一体になっているというのが塗装面でも有難い分割になっているのである。ただ、縁に付いているこまごまとしたバリは取る必要があるが苦にはならない。塗装の方も愈々大詰めで、並行して進めているタカラレベルP-51Dともどもデカール貼りからの汚し以降の手順でもうすぐ足並みを揃えられる事にテンションも上がるちゃーべんであった。
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