旧オオタキ零戦52型③調整の上十字組

 旧オオタキ零戦52型の胴体と翼を貼り合わせ、いよいよサムライの字にしようとしたちゃーべんは、意外な伏兵といっても過言ではない障害物にその工程を阻まれた⁉

 上の写真の隘路はものの30分で抜け出したが、もしまたこのキットを作る時は忘れずに改修したいものである。そもそもこれしきの事で「もういいや」とならないのがちゃーべんだが(他の塗装の零戦もこのキットで作ろうと今から考えている)。このキットのリーズナブルな事を考えればどうという事のない些事である。改修の上無事に十字にしたちゃーべんは、主翼のセッティングに一つ発見をした。組んでみると心なしか「捩り下げ」が付いているようにみえるのである!思わぬ天祐に喜んだちゃーべんは翼の接着部にもパテ埋めを施してペーパー掛けを始めたが、気付くと数ヶ所にまだ隙間があるのを見つけ、すかさず瞬間接着剤で埋めて同じくペーパー掛け。

 ペーパー掛けを施した十字組の機体を見るとやはり翼と胴体の合わせ目に段差が目立つ。パテでどうにかこうにか滑らかに出来て良かったと胸をなで下ろしたが、まだ400番のペーパー掛けをした所なのでツルツルにするにはまだもう少し時間がかかる。それでもトラブルを乗り越えて目途が立った事で更にモチベーションは上がった。まだ20㎜のフェアリングを削り、13㎜の穴を埋めてはいないが、それはおいおい行う事にしよう。

 そして主脚カバーの根元の部品が無い事に今更気づいてしまったので、すかさずプラ板を切り出して準備をしておく。また主脚カバーの凸リベットを削って新しくリベット孔を開ける必要もあるので、これは機体のペーパー掛けが終わってからでいいだろう。

 機体のペーパー掛けを400番で凡その凸凹や諸々の段差もフォローし、段差を出来る限り無くしていくと、旧オオタキのキットの評判通りの美しい外形になる。ペーパー掛けが済んで尚パテ盛り跡が目立つがようやっとカタチになった機体は何とも言えない雰囲気だ。これからより細かい目のペーパー掛けの上機体の塗装に入るが、今回の塗装は零戦の定番の塗装なので機体上面の緑色と下面の灰色のボカシ以外、ちゃーべん的に手が込んだ塗装をする所は殆ど無い。手順的にはまず主翼前縁や垂直尾翼の線を日本機識別マークの色(クレオス#58黄橙色)で塗装し、その塗装した所をマスキングして機体前面の色を塗装する予定。これからいよいよ楽しくもキツい筆ムラの無間地獄に嵌るかと思うと身の引き締まる思いになるちゃーべんであった。

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