タカラレベル1/48P-51D①細部改修から組立開始

 翼の下面と同時に行ったのがプロペラの削り出しである。よく作っている旧オオタキのP-51のキットにも、K型にするにはプロペラを削りなさいとの指示があったが、今回はボートのオール状に削る必要がある。先端が角ばった形状にするために削り落として直径が3~4mm小さくなるが、そこまで細かく見る人もいないだろうと思い、カッターでまずは粗削りである。ザックリと形状を決めてから、今度は400→600→1000→1500→2000番のペーパーで形状を整える予定だ。P-51のストック部品にD型後期のプロペラのパーツもあったが、ブレードの根元から挿げ替えるよりも却って削り出した方が早いと判断した。まぁ別に形状の正確さに拘っているわけじゃなし…。ただ部品として華奢になるのは不可避なので、どこかにぶつけてポキっとなる事態にだけはならないよう気を付けよう。

 あとコクピット内で改修が必要な部分は風防のスライド部の眼鏡橋のような梁(はり)的な部分である。本来ならば軽め孔が開いているのだが、このキットの物は開いていない。そこで自分で位置決めして細かい孔を開けるしかなかった。位置決めは簡単ではあったが、孔開けの際、キャノピー枠がピンバイスに干渉しそうになったので危うく失敗してしまうのではないかとヒヤヒヤしてしまった。しかしながらどうにかこうにか成功できたが、今度からはいったん切り離してから孔開けをした方がいいと後知恵で思いついた次第。

 主脚と尾輪はバリは殆ど無くカチッとしたモールドでそう手間はかからなそうだ。しかし後発のキットに比べると彫りがやや浅い。かといってメリハリの利いていないのっぺりとしたものという程でもない。因みに形状も間違いはない。細かいスポークがあるかのような主車輪の塗り分けも筆塗りのフリーハンドで問題なく出来る。仕上げにスミ汚しで塗装は終了。そして尾輪の接着部も、筒状になっている部分の壁を切り崩して後付けてはめることが出来るようにしておくこと。

 コクピットの画像で何が一番難儀かといえばやはりシートベルトのバックルなどの金具類である。金具の形状は旧モノグラムのP-51Bを参考にしているが、それらを塗るのは面相筆でもハミ出るので爪楊枝を更に先鋭化させたものでクレオス#8シルバーを先端にチョンとつけて細々と線を描いていく。平日にこれをやると3~4日は必ずかかるのでコツコツと焦らず進めたい。もしたまたまトレースがうまくいって欲張って進めようとすると必ず失敗することもちゃーべんは経験したので舞い上がる事無く粛々と心清らかに行うつもりである。言い忘れかけたがベルト部は溶きパテで盛り付けてベルト状に形を整えている。

 コクピットはじめ機体内部は、クレオスの#27機体内部色で塗装する。まずはランナーについたままで機器類以外の所や装甲、椅子を筆塗りするが、並行してキャノピーのスライド部分の前枠の細い部分も塗る必要がある(閉めた状態で完成するのだがキャノピーの外側から見える為)。また、このスライド部分の風防には傷があり、これもペーパーとコンパウンドで削り取らなければならない。この傷も浅くて小さいので機体内部色が乾くまでにフォローも完了する。お次は機器類や椅子のシートベルトなどの黒部品を塗り、そして胴体内部スイッチ類を銀で塗る。モールドの精密さは旧モノグラムとそう変わらないとちゃーべんは感じているが、丁寧にチッピングで擦れ禿げを施して隅で汚せば見栄えがすると思う(今回は後期型ゆえあまりヤレ感を出さないつもりなのでパス)。キャノピー部のマスキングもスライド部が枠とガラスとに分かれてはいるが旧オオタキの同タイプのように前半分をパテとペーパーで基礎工作を行う必要がある。内部に吹き込まないようマスキングも慎重に行う必要がある。計器類を接着の際部品を折ってしまったが目立たなくなる事が判ってホッとした。

 そして反対側の胴体の組付けが出来るようになったが、胴体部に関しては組付けの際に段差が生じることはほぼ無かったので基礎工作も大変な事にはならないだろう。すぐにでもサムライの字にできる状況ではあるが、そうした上で今度は小部品の塗装の段取りや細々とした機体改修を行う予定だ。しかしながらほぼ完成形が想像できる所まで来たというのがまたテンションが上がる。そして何よりも平日の夜に準備して休日に一気呵成に色塗装を進められるリズムが整ってご満悦のちゃーべんであった。


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