アオシマのハコスカGT-R(旧イマイ)&アオシマダルマセリカ③窓枠、内外装塗装

 再開したアオシマのハコスカGT-Rとダルマセリカの塗装を一気呵成に行うつもりであったちゃーべんは、両車に施したラインのエアブラシ塗装のタッチアップの手間が発生し、平日の一時間前後しかない作業時間で進行する羽目になったので、なかなか黒パーツの塗装と各部の銀塗装を完了できない状況に陥っていた。というのも>ハコスカに施したラインはサーフラインを斜めにクロスする形で入れているのだが、いわゆる「峰」の部分のマスキングも「水も漏らさぬ」ようにしっかり行っている筈だったがハミ出てしまい、またマスキングの上タッチアップで仕上げるのに手間取っているからである。幸いチョボチョボとしたものなので、ボディをシンナードボンの上再塗装という事態ではないが、これがなかなか延々と爪に火を点す様な作業になってしまっているのが痛い。ボディカラーとラインカラーを極力滲ませないようにするために作業は慎重を期する。でもここをクリアーしないとアクセントのない作品となってしまうのでじっとがまんの子のちゃーべんであった。

 黒と銀で塗り分ける部品が内外装、バックミラーやシフトノブと多岐にわたっている両車であるが、RSワタナベホイールは両車で少しばかり変化を付けてみたい。ハコスカGT-Rの方は架空の劇中車ということで真っ黒なホイールにセンターキャップとビスのみ銀という塗装にする(ストーリー内ではそう取れる)が、セリカの方ではフチを銀で彩ってアクセントを付けてみたいと思う。黒だけでもカッコいいのだが、今回は少しばかり1970年代後半の流行を取り入れて、古臭く見せないためにバンパーを黒く塗っている関係で横も黒が目立つとやや諄くなるのでワンポイントで変化をつけたかったのである。赤いセリカをよりカッコよく見せるための一手間のつもりである。

 ボディの塗装と並行して行っていた両キットの内外装の部品は、まずランナーについたまま大まかな塗装を済まし、クリア掛けの段になったらランナーから切り離して一括して半つやクリアーをかける準備をするついでに部品のゲート部を最後に塗る段取りで進める。これでようやっと細かく爪に火を灯すような塗装の作業がほぼ終わり、平日に1時間ずつ何日もかけて塗り分けることはなくなった。もう失敗したら面倒くさいことになる細かい塗装の作業をするために息を殺すことからようやっと解放されたがと思うとホッとする。これでもう平日はボディとそれ以外の部品を別々にクリアー掛けすればそそくさと寝ることが出来るようになったのだ。でもそれ以上に閉塞感を感じていたのは、このブログの製作記が今まで殆どといっていいほど進行できなかったことだ。面相筆で塗り分けてもハミ出して塗ってしまい、次の日にまた塗り直しという作業を繰り返してばかりだったから…。

 2台分の内外装の塗装と同時に、平日の夜の時間に1時間前後クリアー掛けしてお終いに出来るようにするには、灯火類のクリアー部品も塗装しておく必要がある。裏側を銀色で塗装し、灯火類のレンズ部をブレーキランプとウインカーの色にそれぞれ切り離して塗装しておく。旧車はこの細部のデザインも個性的で見ていて飽きない。これらは平日の夜に塗装をウラの銀色、赤、オレンジと一日に出来る作業を分割して作業を進めていく。2台分合わせてもそれほどパーツ数が多くはないので、もしも朝起きた時に多少の時間があれば出来ることを利用して、塗料が乾く時間を見積もっても最速2日で済ますことが可能だ(ただし塗り直しなどの失敗が無く出来れば、の話になるが)。それにしても、ダルマセリカのリアランプは初期の赤一色の部品も欲しかったと考えるのははたしてちゃーべんだけだろうか…?

 ボディ塗装の終わったハコスカとダルマセリカに次に施す塗装は窓枠とエンブレムである。まずは2台の窓枠にマスキングテープを貼って、窓のフチのモールドに沿ってテープを切り抜いてボディ側にマスキングテープを残すという方法であるが、その際になるべくスパスパ迅速かつ確実な切り抜きができるようにするためにカッターの刃が鈍っていないかを必ず確かめること。こうして窓枠をマスキングしたら面相筆で銀と黒を塗り分けること。両キットのモールドもシャープなので塗り分けもほぼ失敗せずに行える…筈なのだが、ちゃーべんがやるとどうしてもチラホラとハミ出た跡が散見される出来栄えになってしまう。この箇所は後でまとめてタッチアップするしかなくなってしまうが、面積も大したことがないのでそう気にはならない。修正の必要がなおあるとはいえ、完成時のイメージをかき立てるには十分である。写真は無いがハコスカGT-Rも同様の手順を踏んでいる。

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 上述のダルマセリカの様にボディ色の塗装がタッチアップを含めて終わったところで、いつもは窓枠の塗装となるところであるが、ご存じの通りハコスカGT-Rはエンブレムも赤と白塗り分けがなされているので、セリカと同時に窓やエンブレムの黒と銀の塗装をする前にまずこちらをやらねばならない。旧イマイのハコスカGT-Rはエンブレム類も繊細なモールドがなされているので塗り分けにも根気が必要になる。さらに縁取りとして銀塗装も欠かせない。なので、これらがデカールであったらさぞ便利だろうとも思う。このモノグラムのキットもかくやと思わせるモールドを見ると、ちゃーべんは丁寧に塗り分けて活かしたくなってしまうのであった。 塗装の際には、面相筆よりさらに細かい、爪楊枝の先端をより細く鋭角的に切ったものに白(赤)の塗料をチョンチョンと付けてモールドをなぞるようにして色を塗る、というより乗せるようにして塗装を進める。しかしボディ横の「GT」のエンブレムは白地に赤と赤地に白の組み合わせだから、字の部分はいったん塗料を細い綿棒で落としてその上から字の形に塗料を乗せる必要がある。

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 車のキットも細かい塗装が必要な箇所も少なくありませんが、再現の為なら苦にはなりません。ただやりだすとなかなかスンナリとは終わりませんが、面倒臭さよりもワクワクがまさっているので作業時間が長くなることも珍しくないちゃーべんです。思い付きでパーツ改修をすることも…。

 アオシマの旧イマイ版のハコスカGT-Rとダルマセリカのボディは、共通してモールドが繊細でエンブレムのスペルもくっきりと分かるほどなので、ちゃーべんとしてはできるだけ塗装で再現したいという思いがあり、奮闘努力を重ねて塗装がハミ出たらタッチアップという粒々辛苦を重ねたが、悲しいかな今のちゃーべんの技術では限界があって、ハコスカのGTエンブレムを鮮明に塗り分けることができなかった(遠目からそれらしく映るかも、という体で妥協)。緑それ以外にも、エンブレムの枠類なども銀の塗料を先鋭化した爪楊枝で塗り分けたがなかなかモールドがくっきりわかるような、塗料を薄くサッと小面積のところに塗るのはまだまだちゃーべんにとってはキツイ作業である。

 先の記事でハコスカGT-Rのグリルの顔つきを改造すると書いたが、改造を施した上での塗装を行う上で留意したことは陰影を黒を残すことで再現することである。キットの状態そのままでは、グリルの周囲が昭和のサラリーマンの銀縁メガネの様に角丸の四角になっており、些か魅力に乏しい顔つきになってしまっているものをすこしでも往年のニチモのハコスカGT-Rよろしくニガミばしった風貌に近づける努力をしてみた次第である。緑フチの塗り分けはGT-Rエンブレムとグリル周囲の枠部以外は黒塗装し、ライト周囲の枠を塗る際に内側を鋭角的に銀を塗装するのがミソであり、これにより陰影を塗装で再現すしてみた。この旧イマイ版はグリルが平面的と言われてきたが、少しはカッコよくなっただろうか?早く完成直前にまで進めて試してみたい!

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 ダルマセリカもハコスカGT-Rもエンブレムと窓枠塗装をほぼほぼ終えたが、ダルマセリカは前後左右の窓枠の外側が黒、内側が銀という塗り分けなので、フリーハンドで塗り進めるには慎重を期する箇所であった。なので銀塗装を一気呵成に1日で終わらそうとせずに2日かけて面相筆で塗装した。気分転換で行う作業が重荷になってしまっては意味がないのでこれぐらいのペースがちゃーべんにとっては丁度いい。窓枠の塗装を終えてマスキングテープを剥がしてみたらやっぱりチョコチョコとハミ出た跡が散見されるが(写真は無いがダルマセリカも似た状況)、この状態でも完成後のイメージが湧いて楽しいという気持ちが勝っているちゃーべんであった。

 この次はいよいよウインカー塗装とスミ入れをしてクリアー掛けまでの塗装が全て終わるが、ここからいよいよ完成後のイメージが視覚的に掴める段階に入って楽しくなってくる。工程的にもクリアー掛けでお終いという日が続くことになるという気持ち的に楽になる段階になってきているので、その意味でもテンションが上がる。ここまで進めてくるとチマチマとした作業が続いたお陰で模型部屋の整理が後回しになってしまった。今、作業机の上には内外装の塗装のための銀と黒、タッチアップのためのボディ色の原液の入った容器が乱雑に置かれている状態なのだ。クリアー掛けの前には一旦これらを片付けて精神的にもスッキリした状態で進めたいが、あともう少しの所まで来ている。精緻なモールドの内外装を塗るのも楽しいが、ついつい億劫になって作業環境がなおざりになってしまうことに反省しきりであった。


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