名鉄3900系⑬クリアー掛け、台車に車輪取り付け、窓取付

 ちゃーべんはリトルジャパン名鉄3900系のクリアー掛けを行うにあたり、それを一気呵成に行う前の下準備として、半ツヤクリアーとツヤ消し剤を混ぜたもの(1/48飛行機のクリアーと同じもの)を準備し、そして車体の屋根部分をマスキングをした。晩年の真赤なスカーレット色で所々黒ずんだ晩年の仕様ではないのでメリハリをつけた仕上がりにするため、車体は半ツヤクリアーをそのまま薄めて吹き付ける。多少塗装がヨレっとしていても重厚感を強調できること請け合いだ。まずはツヤを抑えた部分のクリアーをしかるべき箇所に一気呵成に吹き付ける。屋根はじめ56個のベンチレーター以外にも床下機器、台車、自動連結器といった部品も一気呵成にクリアー掛けを施す。その後で屋根をマスクし車体に半ツヤを。ホコリを飛ばすためのエアダスターも忘れることの無きよう。

 上述のクリアー掛けが済んだら半ツヤクリアーをそのまま薄めたものを車体に吹き付ける予定になるがその前に屋根をマスキングし、列車種別用のサボ取付板や渡り板を車体に接着する必要がある。まだ色ツヤにムラのある車体に、ようやっと均一なツヤを掛けられると思うと嬉しい。ついでに前照灯(白熱灯)の銀塗装とクリアーグリーンの塗装も。ここはクリアー掛けの後にレンズ部を塗装して少しでもそれらしくレトロに仕上げるつもりである。普段の1/48戦闘機や1/24のクルマのモデルと違って塗装面が小さいのでそれこそ自分がスケールダウンしたような気になって塗装を進める。ヘタをしたら塗料がのりすぎてタレてしまうのでここははやるテンションを抑えて我慢のしどころ。全体に万遍なくクリアーが行き渡るのは4度目の全体の塗装というつもりで行えばいいかもしれない。華やかな塗装もクリアーの輝きでより引き立つような仕上がりにちゃーべんも満足?

 車体のクリアーが乾くまで、床下の部品の塗装(クリアー含む)を行う。何せ小部品に至るまで替えの利かないものばかりなので、ランナーに部品を付けたままクリアーを含む塗装を進める。近年の電車に比べて何かレトロに見える装置が多いのでついためつ眺めつしてしまいそうだが、グリーンマックスの部品と違って台車の間にひとまとめになっていないので楽しい作業ではあるが結構時間を取られてしまう。かなり形状が変わっているのでクリアー掛けの際にも均等にクリアーが行き渡るか不安になり、こうした塗装と組み立ての進行をしている次第ではあるが、ちゃーべんにとって車体以外にもこうした所で目を惹く要素があるという発見があった。なお動力車の分は装置を取り付ける部分だけを台枠から切り取り、逆さまにして色塗装とクリアー掛けを進行している。そのあとに動力車の床下に貼り付けるという寸法。この作業、なんだかタカラのゲームの「パーフェクション」に似ていると感じたちゃーべん。

 床下の部品類といえばもう一種類、台車の車輪取り付けもこのタイミングで行う。先頭車のカプラー部を切り取り、3両分の車輪を台車パーツに取り付ける。このパーツもグリーンマックスと違い車輪と台枠が別なので、替えの利かない部品を壊さないようにここもまた慎重に進める。台車の形状も如何にも重そうな雰囲気の武骨さなので、この電車が名鉄の中でも重量級の電車であったことが納得出来るような気がする。その上に台枠も重厚な張り上げ屋根の車体が載っているのだから…。しかしながら名鉄スタンダードのまとまったスタイルというのがまた捻りがあってイイ。貴重なリトルジャパンの部品をオジャンに出来ないプレッシャーの中でもこの形式を作ってよかったと感慨に耽るちゃーべん。

 ここで黒塗りした窓の部品を、内側に接着して内側の粗相を誤魔化し(打消し線)車内の奥行きを感じさせる雰囲気を出す。この名鉄3900系のようなOR(オールド・ロマンスカー)の側窓は、透明プラバンを細切れにせずに使えるのが助かる。何せ窓ガラスにするパーツが1枚の透明プラ板で済むのだから。まずは窓ガラスのプラ板を窪みのモールドにハメてから、マスキングテープで固定し、プラ板の周囲を木工用ボンドで塗り、固定する。シンプルな作業ながらチマチマしているので平日の夜なら良くて1両分かもと思える進捗である。たくさんボンドを使えばより頑丈になるというものでもないので、とにかくプラ板の周囲に万遍なくボンドを塗り、乾いたらマスキングテープを剝がす。というわけで無くすわけにはいかない細かな部品をあとは地道に接着していくだけのところまで、ようやくたどり着いたちゃーべんであった。

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