タカラレベル1/48P-51D③サーフェイサー掛け

いよいよタカラレベルのP-51Dマスタングの全体塗装を始めたちゃーべんは、まずはサーフェイサーを「捨て塗り」として1回目のサフ掛けを機体他の部品に施した。全体に5回エアブラシをかけて真っ白にしていく要領なので、塗膜1つ重ねるのに10分とかからない(後片付け含めて)。だから他にやる事がある時の作業としては丁度良いかも知れない。

当然ながらスピナー、脚カバー等の小部品にも一気に塗装できるように台紙に張り付けて準備し、ワンストロークのエアブラッシングでなるべく多くの部品が塗れる様にする。ただそのための準備があり(面倒臭いなどと言えない)、今回はロケット弾ランチャーの部品まで機体の塗装色にする必要があるので〆て19個の部品を機体と共にサーフェイサー掛けする事になる。これらの小部品の中にはキャノピー枠も含まれており、機体に接着する前に内側をマスキングの上塗装する。先日孔を開けた梁の部分に両面テープを丸めて爪楊枝をつけて吹き付けを容易に出来るようにしておく。

ペーパー掛けを2000番まで行ったにも拘らず、まだヘコミがラジエーター部に散見するような状況なので、2度目のサーフェイサー掛けの際に溶きパテで大まかに整形することにした。しかしながらまた400番からペーパー掛けを行う訳にもいかないのでごく少量ずつヘコミを埋めるというか塗り付け、乾燥後1500番と2000番で整形するといった段取りで行う。これでも旧オオタキのP-51Dよりは相当楽な修正である。何といってもキャノピー枠前部のパーティングラインをガラスが曇らない様に配慮してペーパー掛けを行わなければならないからである。

吹き付けを重ねる時には塗膜のザラつきを抑えるために1500番のペーパー掛けを吹き付け部全体に行っている。より平滑な塗膜にするためにちゃーべんなりに念には念を入れているつもりである。というのも1回目の塗料がやや濃かったこともあり、ユズ肌が完成時に露わになってしまう事が心配だったのである。機体が凸モールドではあるがペーパーの目が細かいのでそう神経質になる必要もない。ただ層流翼の表面がデコボコになっていたらそりゃ変だものね~。また胴体の外板も厚いからスムーズにしないとやっぱり変だし。あとチラホラと地肌の整形色が見えるようにな るほどペーパー掛けしてしまうと塗膜が均一にならなくなってしまうのを防ぐ意味合いもある。だから兎にも角にも避けなければいけない事態は吹き付けたサーフェイサーが垂れてしまう事である。吹き付けた分の雫が垂れるとどうしても事後処理の過程で塗膜の厚みの差が出来て(普通の塗膜と雫が垂れて流れた跡の所で)しまうので、「急いては事を…」の言葉を念頭に置いてサフ掛けを進めている。それもこれもP-51マスタングの構造上外板をスムーズにしたいと思うからだ。

今回のサーフェイサー掛けで助かったのは水平尾翼の部品である。ランナーに繋ぎ留めるゲートがしっかりしていたので把手代わりのランナーを残した状態で周囲を切り抜いてそのままエアブラッシングすることが出来た。以前作ったフジミのP-51Dマスタングでは羽布張りのモールドがあったが、貼付けするデカールの追従性が気になりモールドを消さざるを得なかった事があり、キットの持ち味を少し削いでしまったという少々苦い思い出があったが、今回は水平尾翼が無塗装(ここでは銀のままという意味)というあまり手のかからない工程になるのでこれは実に助かった。これならクリアー掛けまでランナーつけっ放しでも問題ない。
というわけでいよいよ機体塗装が本格的に始まったが、現段階でのサーフェイサー掛けは全体にパーっとエアブラッシングで済んでいるからいいものの、この後は機体塗色のマスキングが必要になる。そもそも機体のモールドが凸モールドなので、マスキングテープからの滲みや吹きこぼれに注意して色塗装を進めていきたい(旧モノグラムのP-51Bで度々やらかしている)。一緒に進めている旧オオタキの零戦52型同様、このキットの完成形が見えてきたことにテンションも上がるちゃーべんであった。
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