アオシマのハコスカGT-R(旧イマイ)&アオシマダルマセリカ④ボディパーツクリアー掛け&内外装クリアー掛け

 ダルマセリカとハコスカGT-Rのボディ以外のクリア掛け準備をほぼ済ませたちゃーべんは、近年のキットなら別パーツになっている部分を内外装と同じ、半つやクリアーにツヤ消し剤を入れたものでクリアー掛けする準備に取り掛かった。ダルマセリカはボンネット上のルーバー、ハコスカはリア―オーバーフェンダーである(写真ではマスキングゾルがコーティングされている)。両方ともボディのほんの一部であり、塗装自体はすぐ終わるのだが当然ながらある程度の面積をマスキングしないとボディ色の部分にかかってしまうために、そう強くない圧で吹き付けるにしてもそれなりに慎重を期する。吹付けが終わったら今度はマスキングゾルでカバーする手間があるのだから(写真ではここまで)、ボディのツヤを出すという画竜点睛の段階にはもう少しである緑こういうところがボディと一体になっていても、この昭和の両キットは手間すら愛おしく思えるちゃーべん。昭和のキットでも、ちゃんと塗り分けて丁寧に作れば、後発キットにも決して見劣りはしない独特の魅力があるのだ…。

 ボディと一体化されたパーツをわざわざクリアーまで塗り分けなければならないといったケースは、両車の後発のキットではまず見当たらない。こうしたところにも両キットが昭和のキットということを感じる。細かいことを気にしなければツヤがあっても構わないかもだが、いかにも「取って付けた」改造パーツ然とした雰囲気を出すには多少組み立て上の隘路となっても必要と考えてのことである。まずはマスキングテープを剥がして塗料が吹き込んでいないかを確認し、噴きこぼれた部分のタッチアップは後回しにして取り敢えずマスキングゾルを塗布していく。ゾルは2回に分けて塗布し、薄すぎず、かつボテッとしすぎないようにカバーするようにする。このマスキングがうまくいったときの爽快感はたまらなく爽快なものになるだろう、という期待をしながら。ハセガワのジェミニなんか窓枠やモールが別パーツとなっているのに、こっちは手間暇をかけてじっくりと行う必要があることに隔世の感がある。

 窓ガラス2台とも横を開け放つようにするつもりであるが、前々回の記事でちゃーべんはダルマセリカの窓ガラスを割ってしまい、泣く泣く代わりの部品を取り寄せることになった。>だが、今回は目出たく成功した。透明パーツは 切断中にどの方向にクラックが入るのかわからないのでちゃーべんも戦々恐々であったが、今回は慎重を期して3日にわたって切り落とす部分の溝を掘り続け、4日目に切り落とした。3日目あたりになって手でもげそうと思ってもじっと我慢し、溝にカッターを走らせて窓がグラグラして捥げそうになったらそこで手で窓を捥ぎ取るといったような「石橋を叩いて渡る」手順を踏んでようやっと切り離しを終えた。透明パーツはただでさえ柔軟性のないプラスチックの素材なので、それなりに気を付けていたはずなのだが…。あとはガラスの内側の屋根と窓ガラス部の周囲を黒で塗装する。

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 車のキットも細かい塗装が必要な箇所も少なくありませんが、再現の為なら苦にはなりません。ただやりだすとなかなかスンナリとは終わりませんが、面倒臭さよりもワクワクがまさっているので作業時間が長くなることも珍しくないちゃーべんです。思い付きでパーツ改修をすることも…。

 ハコスカ GT-Rとダルマセリカの半ツヤクリアー塗装部分のマスキングとボディ内外パーツの色付けが終わったら、いよいよ一気呵成に半ツヤクリアーのエアブラシ塗装が始まる。小さな部品が多いので、あまりエア圧が高いとマスキングテープでくっつけてあるとはいえ吹き飛んでしまう。そのかわり吹き付ける回数を増やして部品全体にクリアー掛けするが、これを全部の部品に万遍無く、かつあまり塗膜が厚くなりすぎないように気を付けて吹き付けるとなると月曜から木曜まで時間をかけて行う必要がある。ただ、ようやっと1日の進める作業が楽になったので、普段よりも早く寝られるようになったことが嬉しい。今はなるべく寝る時間を確保したいと思っていただけに丁度よかったというのが本音である。兎も角も大きな山を越えたプチ達成感をしばし味わうちゃーべん。ただここで気を許してミスを起こさないように、慎重な姿勢は崩さないように気を付けよう…。

 たとえ2台分の内外装の塗装と同時に、平日の夜の時間に1時間前後クリアー掛けしてお終いに出来るようにするには、灯火類のクリアー部品も塗装しておく必要がある。裏側を銀色で塗装し、灯火類のレンズ部をブレーキランプとウインカーの色にそれぞれ切り離して塗装しておく。旧車はこの細部のデザインも個性的で見ていて飽きない。これらは平日の夜に塗装をウラの銀色、赤、オレンジと一日に出来る作業を分割して作業を進めていく。2台分合わせてもそれほどパーツ数が多くはないので、もしも朝起きた時に多少の時間があれば出来ることを利用して、塗料が乾く時間を見積もっても最速2日で済ますことが可能だ(ただし塗り直しなどの失敗が無く出来れば、の話になるが)。それにしても、ダルマセリカのリアランプは初期の赤一色の部品も欲しかったと考えるのははたしてちゃーべんだけだろうか…?

 2台のマスキングゾルが乾いた後で、ボディのタッチアップを行う。ストライプの部分は予め済ませてあるので、今度はその他のボディ色が塗られていないところのフォローとなる。いよいよボディにクリアー掛けを施す瞬間が近づいてきたので、ここでうっかりミスをして手順の逆戻りという事態は避けたいところである。当然多少の筆ムラが生じるがそこはクリアー掛けの際の研ぎ出しでフォローするとして、スミ入れの際の拭き取りをしたところにもボディ色を厚くなりすぎないよう慎重に塗る。塗る色で完全に隠蔽されるよう、ここも2回に分けて色を重ねる。ダルマセリカはご存じの通りボディが丸っこいからエッジに塗料が乗らないかという心配はないが、ハコスカだとエッジに塗料を乗せるために濃い塗料を予め塗って(というか盛って)おく必要がある。この作業でamtの1/25の1966年式フォードマスタングのボディ色のタッチアップで難儀したことを思い出してしまった。エッジがキツくてなかなか塗料が乗らなかったので相当往生こいた。苦労の甲斐あってどうにか完成できたけど…。

 …というわけでいよいよボディのクリアがけ開始!クリアーをボディに塗装すると今までの苦労が吹き飛ぶような爽快感を味わえるが、調子に乗りすぎると塗膜が厚くなってしまうので、初めは「捨て塗り」でうっすらとクリアーの塗膜を作るにとどめる。埃を巻き込んでしまったらフォローも大変だ。しかしボディ色を塗るときに研ぎ出しをしておいて、塗面がスムーズになったので本当に良かった。ひとしきりの作業が終わってから、暫くボディをためつながめつしそうなちゃーべんであったが、そこはグッと堪えて明日への英気を養う。そして次の日も普通に塗膜を作ることの繰り返し。でも今回はテンションの上がる作業なので内外装の塗装の時のように精神的に重い腰を上げるような負担が無いのがうれしい。

 同時に内外装の部品も塗膜が厚くなりすぎないように2回に分けて塗装する(写真のように貼り付ける際に、マフラーなど表裏の区別が必要な部品はそれぞれ2回ずつ)。吹き付ける度に色に深みが増すのはボディ同様テンションが上がる。これらの部品を組むと車の中の革の匂いまで漂ってきそうな気持ちになる。その後でボディの研ぎ出し。その後は2層クリアーを吹いて1週間の乾燥となるが、この間に他の部品を組んでじっくりと進行するのも楽しみだ。この段になると一杯やりながら組み立てるのも季節柄ちょうどいいかも。冷えたビールを飲みながら完成に近づくプロセスを楽しもうではないか!柿の種なんかいらない、アドレナリンを出しながらグランツーリスモの雰囲気に浸ろう!黒っぽい部品が心持ち多くともこの雰囲気は味わい深い…。

 完成までのテンションの上がる作業の一つに、ホイールのタイヤ装着がある。お揃いのRSワタナベであるが2台分を多少の変化をつけて黒と銀の塗装をし、シャフトがスムーズにハマるようドリル刃で孔を拡張たうえでクリアー掛けをして総仕上げである。いろいろな旧車に似合うホイールなので手持ちにまだストックがあるが、今度利用するなら銀色にしようかなどとまだ夢は尽きない。そして今回も作品のアクセントにするべく塗り分けも怠らなかったが、遂にホイールだけでも完成の晴れ姿が拝めるのだ。ついついボディにあてがってブンドドしそうになるちゃーべんであったが、先述の通りまだまだボディの仕上がりは先のことなので、ぐっとこらえつつ次の工程に進む。

 このところブログの更新ペースがダダ下がりになってしまっているが、これはちゃーべんの工房たるロフトの部屋が冷房をつけても冷気が届かず、模型の作業自体もものの10分と続かない状況が続いてしまっていたからである。どうしようかといろいろ調べた結果、サーキュレーターで冷気をロフトに送り込むことにより、多少は涼しくなったので作業時間が増え、よって記事のアップのペースも上がると思う。いくら平日の夜でもせめて1時間ぐらいは作業をしないとこれからのストック漸減に響きかねないので(モノグラム1/48P-51Bマスタングは9機所蔵ではあるがどの塗装にするかはほぼ決定事項)、この忌々しき事態が少しばかり好転することを願って、今手掛けているハコスカGT-Rとダルマセリカをちゃんと組み立てて恙なく完成するのを目指すちゃーべんであった。

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