テスター(旧ホーク)1/48 P-51マスタングを購入

2024年8月21日

 千葉県内の模型店で、ちゃーべんはテスター旧ホーク)の1/48P-51マスタングを購入した。懐かしい雰囲気を楽しもうと早速箱を開けて中を確かめた。胴体の形状は旧大滝もかくやと思えるほど細身で、凹モールドになっている。1962年初版ということを鑑みれば、これは進んでいるとちゃーべんは思った。モールドこそやや太いものの、スミ入れをすれば映えるだろうと考えると今から完成させてみたくなってしまう。今すぐ仮組みでブンドドしたくなってしまう衝動を抑えてパーツ構成を確認してみると、降着装置類の装着が特殊なものになっていることに気付いた。このキットが発売された年代の流行のギミックだと一瞬思ったが、ちゃーべんはまずここを第一の改修指定個所にした。にしても、所々にパネルの段差もあったりして、じっと飾っているだけでも充分に味わい深いとキットである。

 上述のとおりこの旧ホークのP-51マスタングの降着装置は、主脚と尾輪を格納できるようになっていると思ったが主脚は主翼の上半分のパーツで抑え込む構造になっている。まずサムライの字にしてから機体のパーツをパテ埋めし、その後で主脚始めこまごまとしたパーツを取り付けるのがいつもの大戦機を作るときのルーティンなので、この主脚はオミットしてストックにある別のパーツを流用した方がいいだろうか、いっそ田宮のパーツを使おうか…。そんなことを考えながら部品を見ていくと、主脚部品のところに盛大なバリがある!このキットに刻まれた年輪を感じるとともにいつもお世話になっているマイクロエース(旧オオタキ)の1/48大戦機シリーズのキットもこの域に近づいていると感じた。もっともちゃーべんも「このキットを完成させたらどんなだろう?」といったワクワクが先行するので、さほど苦にはならないが。ただ主脚のモールドがあっさりとしすぎているのは「やはりこれは置き換えよう」と思った。それでも全体の雰囲気をほぼ崩さないで完成させることは難しくないだろうとちゃーべんは考えた。

 翻って胴体内部を見てみると、、、

 なんと内部はスッカラカンなのである!

 これにはどうしようかと一瞬悩んだが、幸いなことにパイロットの部品はストックにあるから鎮座させて目立たなくしてやろうか、それとも内部を黒く塗ってスモークにしようか、とにかくなんとかなるかもと考えることにした。胴体右の、畑の畝(うね)のようなデッパリもバリ同様楽しんでフォローするのもまた一興である(ちゃーべん的には決して強がりではない)。いつも組み立てていたアメ車のホットロッドよりは手間はそうかからないだろうし、幸いなことに操縦席後ろの無線機類(?)のパーツもコクピット内部に占める割合が多いのでゴマかす、いやフォローも大変ではないかもしれない。これさえなければ民間機型を作ることが可能だったかも知れないが、またこのキットもまた現役時代の塗装の中でどの塗装にして完成させようかとまたあれこれ迷わざるを得ないとちゃーべんは腹を括ることにした。当然、後ろの席を設けると胴体内部のガランドウが丸わかりになってしまうからである。

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フジミ1/48P-51マスタング③内装

 軍用機から民間機への改修個所は多々ありますが、なんといっても重要なのは後部座席でしょう。ちゃーべんはこの部品は自分でサイズを測ったうえで自作する必要があるので、わざわざプラ板を切り出してシートベルトを追加し、床板も延長して仮組みをして完成させたこともあります。

 胴体のお次は主翼に目を向けてみると、主翼のゲートがなんと翼端灯に付いている!これは切り離しの際にゲートを生かして切り離し、そのあとに整形するしかないと思った。一つ間違えれば翼端灯ごと切り落としかねない。でも翼下の3つ並んだ灯火類はレンズ状の出っ張りがあり、なかなか味のある再現だと思った(ただ実際は真っ平であるが)。

 そして主翼下部の薬莢出口は、モールドではなく完全にくり抜かれており、銀塗装が内部に吹き込まないようにプラ板を裏から貼って孔の部分を黒塗装する必要がある。また増槽などを取り付けるハードポイントは増槽の部品と一体化しているので、増槽を切り落としては主翼下のほぞの部分に取り付ける加工が必要であり、ここもまたコクピットのように事前の下拵えが必要である。また、主翼下のモールドが途切れている箇所があるが、これは箱の写真の完成図を見ればわかる通りロケット弾を発射する装置の部品を取り付ける際に邪魔にならないように切り欠いてある。でもちゃーべんは装着するつもりはないので、この個所のモールドは伸ばしランナーでつなげるつもりである。

 モールドが無い所はコクピットだけでなく、主脚収納部のモールドもそうだった!他社のキットだと主翼を構成する桁類が横に通っていて、その上をパイプ類が配置されているといったイメージだが、本当に中に何もないのである。こうなったら他社の部品から主脚収納部の個所を切り取って持ってくるか、主脚車輪カバーを閉じた状態なら目立たずに済むかいろいろ考えたが、ちゃーべんは主脚収納部を移植して失敗したらカバーを閉じた状態で完成させようと決めた。そもそもP-51マスタングの降着装置の本来の動作はやや複雑で、駐機の状態では主車輪カバーが閉じているが、収納の際には一旦開き、主脚が収納されると再び閉じるといったものである。そう考えればカバー閉じの状態でもいいではないか、となるかもなのだが、前線の機体を見てみると油圧がかかっていないのか主車輪カバーは空いた状態になっている(これはこのキットの箱絵も同じ)。なのでよりリアルに仕上げようとすれば開いた状態が正しいが、これを作る際はカバー閉じで仕上げることも視野に入れておこうと思う。

 というわけでこのキットをどうやって料理しようか、というちゃーべんなりの構想をいろいろ書き連ねてきたが、自分なりに手を加えれば満足できる完成度になると確信した。懐かしのキットだけあって細部の再現と表現が独特の雰囲気があるのがうれしい。多少の苦労をして自分なりの完成品を手にした時の達成感は何回味わってもいいものである。このキットもちゃーべんは初めてではあるが、これまでの経験で大丈夫と思っている。手間はかかったとしても、出来れば何機か仕様違いで作ってみたくなってきた。でもこのキットは最近とんと見かけなくなったのでとうとう廃版になったかとあきらめてしまっていたが、こうして購入できたのはラッキーだった。このキットの金型は今どうなっているかちゃーべんは知らないが、もしどこかで見つけたらまた購入しようと考えている。相変わらずの旧作キット作りで退屈しない日々を送りながらも、こうしたキットをいつかまた購入するのをまだまだ諦めてはいないちゃーべんであった。

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