旧マニア1/48 中島九七式戦闘機を購入
千葉のプラネットにて、ちゃーべんは旧マニアの1/48中島九七式戦闘機を購入した。ハセガワ版のでもとにかく欲しかったちゃーべんは、暇さえあれば探してはいたものの見つからずに肩を落として家に帰る事が多かったが、ようやっと見つけたという思いが止められず買うたやめた音頭を踊ることなく「奇貨居くべし」とばかりに購入した。早速これのとなりに、ファインモールドの九六艦戦を飾ろうと思った(まだ購入していないけれど)。九七戦の塗装はノモンハン事件のときに活躍したころのものを始め色々あるので完成時の夢は膨らむばかりだが、アメリカ陸軍航空隊の第8空軍のP-51マスタングよろしく原色をあしらった塗装が数多あるのでどれにするか考えるだけで時間が経つのを忘れてしまいそうだ。付属のデカールはもう使えなくとも、筆塗りで再現できそうな塗装なのでどの様に料理しようかという楽しみは尽きない。
キットの部品とデカールを確認してみたところ、なんとカウリング前方にある目盛り(機銃調整目盛)のデカールがないのだ!これでは参考になる資料が詳細が掴めない箱絵しかなく、どうしたものか…と思いかけたが、ちゃーべんは九七戦の丸メカニックの本を持っていることを思い出し、鮮明な写真がある事を確認して一件落着。あとはIllustratorでトレースして作れば良いのだ。ホッと胸をなで下ろしてキットの確認をしていくと、旧オオタキやニチモのキ-43隼のようなリベットが目を引く。これだけでも雰囲気の向上に一役も二役も買っている表現であるが、こうしたリベットを施したキットがまた新しく出現して欲しいと思う。組立説明書も旧版キットのイメージをぶち破るカラフルでスマートなもの。一目で部品の形と取り付ける箇所が判る優れものである。にしても愛国号のデカールはどれに使うのだろう…?
このキットを丸メカニックを眺めながら組み立てるというのも楽しみだが、シンプルなキットなので2機一遍に組み立てたくなってしまう。それはもし運よくもう一つ見つけた場合の楽しみとして取っておきたい。パーツを見てみると胴体に尾橇が一体モールドになっている。これはうっかりしていると折ってしまいそうな感じに細かい(とはいっても隼の尾輪ほど華奢ではないと思われるが)上に、ピトー管も変わった形をしているので、収納するときには気を付けなければならないところだろう。でも持つときなどは特に扱いに気を付ける必要がある箇所はないと思う。この九七戦は固定脚ではあるが流線型の一本脚なのでシンプルでそれなりに堅牢そうだ。尚この機体には「低圧タイヤ」という太いタイヤを付けた個体も存在するが、そちらも作れるようになっているワケではなかった。空力的に随分損な形に見えるが、クラシックカーのフェンダーの様で味があって面白い。どちらかというと九七戦のような近代志向の機体よりも複葉機に似合いそうな造形である。
風防は甲と乙の機体が作れるよう両方とも入っており、角ばった造形は隼の1型を思わせる。レトロな造形ながらもそこはやはり近代的戦闘機の魁、密閉式の風防になっている。ただキットでは閉状態一択なので作る機体によっては風防を切り離さなければならないが、今となってはハセガワ版も手に入りにくいのでもし風防が開いている機体を作ろうとなったら覚悟を決めて慎重に切り離さなければならない。いやいやいや、ただでさえどんな塗装にしようか迷っているのにまた悩み事が増えてしまったか?ちゃーべんも好みのキットを手に入れられて嬉しいだろうが、考えが煮詰まって結局保留して棚の肥やしにするのだけは是が非でも避けて欲しいものである。模型趣味が高じて資料を集めるようになると、カッコいい機体やネタとして面白い機体、知る人ぞ知るエースの機体の塗装も知るようになって来たので、ちゃーべんも腰が重くなってシンプルに「これを作ろう!」と決めてサッサと着手することが難しくなってきたのかも知れない?
エンジンやプロペラなども細やかなモールドがなされていて見ていて楽しい。モノグラムのような無骨さよりも繊細さを感じる。このようなパーツを金属色で塗ってスミ入れで色付けするのもまた楽しそうだ。九七戦も名機であるにもかかわらず、零戦やマスタングや隼、はてまたメッサーシュミットといった有名レシプロ戦闘機のようにいつでもすぐ買えればいいと思っているのだが…。ましてや幾多のエースを排出した機体なのだからコレクションのし甲斐もあるだろう。この機体の活躍ぶりを題材に「燃ゆる大空」という映画まで作られたのだから、今でももっと有名になって然るべきだとちゃーべんは思うのだが…。このキットがひっそりとプラネットの棚にあったのは、あまりに不釣り合いに見えた。
いかにもちゃーべん好みのキットということが判って、買うたやめた音頭を踊ることなく即決した自分に拍手喝采したくなってしまうがどの塗装にしようかという新たな悩みの種が出来てしまった。この九七戦も登場から敗戦まで日本陸軍で遍く使われたのでいろいろな塗装のバリエがあり、困ったことにはノモンハンの機体以外にもカッコイイ塗装があるので尚更迷ってしまうのである。幸い筆塗りで再現できそうな例が少なくないので完成までいつものように悪戦苦闘することはないかも知れないが、やはり上述の通り幾多の有名どころのエースを輩出した機体だけに、そのエースが乗った機体の作例を新旧並べたいがどれにしようかと考えただけでもあっという間に時間が経ってしまう。そんな時間も楽しいのだが、それほどヒマでもないのにこのキットを前にするとどうしてもその類の誘惑に負けてしまう。それだけにこのキットをコトブキ飛行隊以外のバリ展込みで再販を熱望しているちゃーべんであった。
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