Nゲージリトルジャパン名鉄3900系⑧屋根上塗装のためのマスキング&床下パーツの塗装失敗

2023年6月12日

 Nゲージリトルジャパン名鉄3900系のマルーン塗装を終えたちゃーべんは、次のエアブラシ塗装に備えてマスキングを施した。次に塗装する色は屋根上の色を塗装する予定で、車体の上半分はマスキングのやりやすさを考えて最後の最後にやることとした。

 張り上げ屋根なので、屋根のマスキングは四角く平面的にカバーすればOKであり、下半分もさほどモールドや曲線部のカバーで気を使うことは無いからである。マスキングテープの貼り付けは車体側面と妻面の辺の長さに切って貼り付ければほぼほぼ済んでしまう(もっとも多少のスキマを数か所カバーする必要はあるが)。この作業自体はすぐに済んでしまった。

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 それと並行して床下機器類やベンチレーターの塗り分けを進める。リトルジャパン製のこのキットのランナーは一車両ごとに完結する形でパーツがまとまっており、車体にくっつける以前に筆塗りでまとめて塗装できる。もっともクリアー掛けの際は各パーツを台紙に貼り付けてポロっと落ちないようにしなければならない。部品にホコリが付着しないよう、改めて床掃除を念入りに行うちゃーべん。

 小部品類もまた陰影を際立たせるよう、くり抜かれている部分を黒で塗装し、その黒を細い線や小さな面で残すべく筆塗りを施すつもりだ。ちゃーべんがNゲージのキットでベンチレーター(クーラー)や床下機器類に施す色は、

 屋 根          :クレオス#37 グレーバイオレット

 ベンチレーターと床下機器類:クレオス#73 エアクラフトグレー

の2色である。鉄道用カラーの仕様の指示とクレオスのカラーチップを見比べてちゃーべん的に一番近い色を割り出した結果である。失念しないよう、仕様の際にはちゃんと用途をビンに書いて(エアブラシのビンにも!)アタフタしないように念を入れている。今回のリトルジャパン名鉄3900系とは関係ない話だが、タミヤのクルマのキットを組み立てる際、一から指示されたカラーをクレオスのカラーの中から探し出すのも同じ方法でやるしかないだろう。

 しかしながら、ここでちゃーべんは塗装で失敗してしまった。

 床下機器類を、グレーバイオレットで塗ってしまったのである。

 名鉄3900系を作るにあたってリトルジャパンの指示通りに台車やパンタグラフなど、指示通りにみんな揃えておいたはずなのに、色を確かめることなく「濃い色の方だろう」と思いこんでしまって塗ってしまったのである!

 取り返しのつかないことではないと言えばそれまでだが、手間が増えたことによる徒労感は少なからずあり、筆塗りで相当厚塗りしていたこともあって工程の逆戻り感も相応にあった。平日の作業で塗料を落として週末に再塗装の段取りになる予定だが、その時間でできる進行の時間を潰してしまったことが惜しい。

 例えばグリーンマックスのエコノミーキットの旧型国電でも、床下機器類は黒だからこの名鉄3900系も濃い色だろう、と思って進めてしまったのかもしれない。
後でネット上の写真を確かめてみたら晩年の姿から見れば床下機器類が暗めなのでそう考えても不思議ではないとも思ったが(点検整備後の姿を見ても)、買いそろえた台車の色を見たらエアクラフトグレーに近い色をしており、ここは少し考証を外しても色をそろえなければと思った。カーモデルやP-51マスタングを作る時にはネットサーフィン(死語)を納得行くまでやって確信を持つに至ってようやっと方針を固めるちゃーべんにとっては相応の葛藤だったが、ここは模型的な見栄えを優先しようと考えたのである。これも要因となって雰囲気は旧性能電車ににしては色が明るめの変わった雰囲気になるかもだが。

 今回は工程が少し逆戻りしたが、この失敗もまたNゲージのキットづくりにいずれ役に立つかもだろう。今回のリトルジャパンの名鉄3900系の出来栄えに満足したなら、何も旧性能電車だから床下も濃くて暗い色だと決めつけなくてもカッコよくて面白い電車が作れるようになるだろう。もし可能ならば黒いNゲージの台車をバラシて車輪を取った状態で明るいグレーに塗って組み立てなおしてもアクセントになっていいかもしれない。旧型国電を利用して私鉄の電車のような感じの車両を作ることも可能だろう。この失敗は、それこそ実際にない「ウソ電」を作るために、もっといろいろとアレンジを考えるきっかけになったのだろうか…?

 ネットサーフィンでリトルジャパンの名鉄3900系の作例を見ても、ほぼ晩年のスカーレット色(パノラマカー名鉄7000系他の塗色)が多く、だからこそこの名作キットで往時の栄華を偲びたかったちゃーべんは多少の手間をかけて新鋭特急電車として華々しく登場したころの勇姿を再現したくなった。キットなりに作っても十分な再現度があるのが本当に素晴らしいと思ったが、だからこそ自分で味付けして美味しく楽しみたいと考えたのである。晩年のスカーレット色の頃には窓がサッシになってしまってレトロな味がほんの少し薄まってしまっていたが、登場時では窓枠と戸袋窓が車体の色と一緒というのもこの時代の(昭和27~29年)の電車らしいとちゃーべんも思うのも、登場時の姿で仕上げたいと思った大きな理由である。

 私鉄の旧性能電車のNゲージ組立キットといえばグリーンマックスの東急3450形や小田急1800形ぐらいしか知らなかったちゃーべんは、いつかリトルジャパンの名鉄電車のシリーズをモノにしたいと思っていた。それまでは想像上のウソ電を作って自らを慰めるほかないと九分九厘諦めていたのである。それを思えば、機器類の塗り間違えのチョンボなど何ともない。それにもめげず、これからのNゲージ趣味の糧とすべくリトルジャパンの名鉄3900系に取り組み続けるちゃーべんであった。





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