タカラレベル1/48P-51D⑨完成
周辺の部品の取り付けを終え、ついにタカラレベル1/48P-51マスタングが完成した。前回からアンテナマスト、排気管、風防、ループアンテナ(自作)、プロペラ、水平尾翼を接着して完了。ただ水平尾翼は尾翼部品のホゾを一回り削る必要があった。完成直前になるとこの様な修正はもう「どれどれ」と内心重い腰を上げて取り掛かるしかないという心境になる。ホゾを全体に一回り小さく削り取って無事接着可能となって事なきを得た。後の部品は接着が出来る事は確認済みであったので無事完成に漕ぎ着ける。
出来上がった姿を見てやや胴体が太く風防が平べったいな、と思ったがこれも個性だと納得できるスタイルだとちゃーべんは思う。風防はレーサー仕様の様な感じにも見えるが、スタイルが破綻する程のバランスでもない。スタイルの気になるといえば気になる所はそれ位で、レトロな出来栄えにちゃーべんは満足である。
P-51のキットは主脚収納部にも個性が出ているが、1/48のキットに限っても新旧の製品でいろいろあって面白い。配線はシンプル目でありながらもそれなりにリアリティがありそうな雰囲気がイイ。こういう所も塗り分けたり汚しをしたりするのが実に楽しいのである。主脚と銀の色合いの差を付けて見た目に変化を付けるのも一興と思う。
垂直尾翼の羽布モールドも懐かしい雰囲気が堪らない。旧オオタキのそれはややのっぺりしているのに比べて外見上のアクセントにもなっている様だ。胴体の太さとのバランスでやや小さく見えてしまいかねないが、ここだけ見ても十分に個性が感じられる。
機種の排気管は他社のそれと比べてかなり平べったく感じたが(板状といっても過言ではない程)、取り付け部の浅さとも相俟って充分に立体的に映る。他社のキットの様に横に排気管が飛び出している、という感じではないものの汚しをかければバッチリとメリハリが付く。ただシュラウド(排気管カバー)なしの機体にしようとすればここをくり抜いて奥行きを作り、その上で取り付け部をこしらえなければならない。
この機体の塗装は第二次世界大戦時にCBI戦線でPaul Crawford中尉が搭乗した「LITTLE LEVEL」号(529FS/311FG/14AF 西安/中国 1945年)で、29回目の出撃の際撃墜された後共産党軍に救出され、100歳の誕生日を迎えた昨年には再びP-51マスタングに乗る経験をしたというたという経歴をお持ちの方である。この飛行機に関しては「唯一無二の機体で、マニューバーを行うのが楽しかった」と話しており、このニュースは中国とアメリカのメディアでも取り上げられた。
また一つ味のある旧キットのP-51マスタングのコレクションが加わった事でちゃーべんも満足であるが、今積んでいる他メーカーのマスタングも今一度検証してみたくなった。今度また別のメーカーのマスタングを作る時はどう手を加えればよいのか、仮組みまで行って確認してみようと考えたのである(決して問題視している訳では無く、あくまで違う雰囲気の旧キットはどんな感じなのかという興味から)。この年代のキットはメーカー毎の個性があってパーツを眺めているだけでも楽しいが、その分パーツの流用に関しては自分でどうにかしなければならない事もあった。今回は多少手こずったとはいえ今回のタカラレベルP-51Dマスタングの完成にひとまずホッと胸を撫で下ろしたちゃーべんであった。
アメリカレベル 1/48 P-51D ムスタング 05241 プラモデル 新品価格 |
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