お気に入りのキット 1/48モノグラムP-51Bマスタング

2023年8月16日

 いまではすっかりタミヤのものがスタンダードになっている感があるP-51Bマスタングであるが、ちゃーべんが大人になって模型を再開したときから、同機を作る時はこれだと決めているのは「1/48モノグラムP-51Bマスタング」である。


 探してみれば旧オオタキの1/48大戦機シリーズと変わらぬ値段で手に入れることができるが、フリマなら300円で手に入れることができる。
 もっともデカールの状態はお察しだが、それに目をつむってもあまりある存在感は素晴らしい。
 細くまとめられた胴体にもかかわらず機首にモッサリ感があるという、面白くもヒネリのある造形もユーモラスに感じるが、機内や主脚収納部の造形には並々ならぬこだわりを感じる。
 メーカーのお国を代表する名機ということもあり、綿密な取材が可能であったことが伺えるのは勿論だが、1960年代によくここまで細かい彫刻を抜けるようにしたものだと感動する。それにもまして感じるのは本物へのリスペクトと愛情であることは言うまでもない。
 パーツも要点を抑えたもので実に合理的にうつるが、いざ本番(意味深)となるとこれがなかなかに手ごわいのだ。
 このP-51Bマスタングもそうだがモノグラム独特の無骨な凸モールドをなるべく生かすようにパテ盛りからペーパー掛けの基礎工作するのは胴体と翼を輪ゴムで縛るなどの力技が必要なうえに神経を使う。
 この段階で本当に解放されるのは、サフの捨て塗りでペーパー掛けが必要な面を見つけ、それらを修正したうえでのことである。
 ヘタをすると、ここでやらかして作業の進行が膠着することも珍しくない。ちゃーべんは行きつけの工作室でこの作業をすると、いつも時間が足りずにタイムアップしてしまう。

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↑P-51Bマスタングならばこちらが現在のスタンダード


 そして旧キットにある風防の合いにもフォローが必要になるが、これをちゃーべんなりにどうにか目立たなくした方法は、風防のパーツの断面を黒く塗ることだった。
 こうして余計な反射が抑えられて目立たなくなるという寸法だが、この方法の白眉はクルマのキットの窓のクリアパーツにも応用ができるという点である。誠に持って貴重な経験をさせてもらえたことに感謝せねばならないだろう。実に得難い応用方法を得る楽しみもあった。
 一定の精緻さがあって手を入れる余地のある模型も今となっては希少になっており、このキットのようにハマるような模型に、これから出会えるかどうかとも考えるちゃーべんは、このモノグラムのP-51Bマスタングのキットをまだ十数個も積んでいる。
 ヨーロッパ戦線、地中海戦線、CBI戦線とこの機体が戦った戦場の分は一通り作ったが、まだまだ「ネタ」と「エース」の機体を作りたいと考えている。また、この手のキットでライバルとして戦った機体の作例を、旧オオタキ以外で何にしようかと考えるちゃーべんであった。

合わせて読みたい

マイクロエース(旧オオタキ1/48) ノースアメリカンP-51Dマスタング

 ちゃーべんが今でも一番カッコイイと思うP-51マスタングのキットがコチラです。だからこそ、これからもこのキットをおかわりして作っていきたいと思います。

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