フジミS30Zをプロポーションモデルに 秘策「Zのフンドシ」

2023年7月21日

 この記事がアップされると同時にホビコムにアップしたフジミのS30Zの作品であるが、このキットの売りを大きく犠牲にしている。

 とはいえ、これもどうしても必要な部品が調達あるいは自分で作ってみることもちゃーべん自身ではできなかったからである。
 それ以外はちゃーべん的には文句のないキットなだけに、惜しいことをしたと思う反面これはこれで割り切れる方法だと思ってもいる。
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こちらが当該キットです

 このフジミS30Zのキットはエンジン付きではあるが(実際ホビコムにアップした作品は「湾岸ミッドナイト」の悪魔のZのキットを流用して作ったもの)エンジンがノーマルのL24であり、チューニングパーツのキャブ、タコ足などを自分で調達するか自作するしかない。キャブレターは他社のキットを流用すればいいものの、タコ足はL型を積んだクルマの他のパーツを流用というわけにはいかなかった。
 そこでプラ棒を利用してタコ足を作ろうと思い立ったものの、どのような長さのプラ棒を六本組み合わせ、どの角度で曲げて作るという計画を立てて図面まで引いて実際に工作してみたが、このクルマを作ったときのちゃーべんは失敗してしまった。
 そこでプロポーションモデルとして完成させるという方向に切り換えたのである。

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Zといえばこのスタイル!

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この迫力も捨てがたい

 このフジミS30Zをエンジンレスで仕上げるにあたって、まずはエンジンの部品をヨコに輪切りにするところから始めた。
 エンジンのヘッド部がスッパリと無い形にしたわけである。目安としてはファンベルトがそのまま流用できる高さにすること。そのパーツ類を、ボンネットの下の部分をカバーする形でプラ板をT字型に切り落とし(寸法は上記の通り)、シャーシの前部にくっつけてからヘッド部のないエンジンと周辺パーツを取り付けた。
 これにより、シャーシとボディをハメ込む際にシャーシが撓らないのでかなり往生すること請け合いである。タイヤ類はそのあとで付けた方が手順的に無難かも。
※数値は左から44mm、57mm(上)、29mm(下)、14mm、8mm。

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 その他にもフジミS30Z特有のボディと一体になっているフロントグリルとリアガーニッシュにも色がはみ出ないように塗り分けをしなければならないが、それでも悪くないと思う。
 ヴィンテージ仕様だけでなく、色々なバリエーションで組み立ててみたいキットの一つである。アオシマの1/24のキットのアルミホイールを組み合わせてみてもカッコイイかもしれない。
 フジミで後発のベレットに比べたら、手順上の隘路は多少あるにせよ複数台作って楽しむ価値は十分にあると思う。ちゃーべんはこの「Zのふんどし」のプラ板を組み合わせることによってこのS30のキットを作る際のハードルを多少なりとも下げて作ることができた。
 今度のフジミのS30はどう作ろうか?



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